自分自身の失敗から学んだ、英語上達に大切なこと

日本から来た方、日本に帰ったときに会う方によく、「元々話せたんですか?」「どうしたら話せるようになりますか?」と聞かれます。

 今でも英語の苦労は尽きません。わからないことはたくさんあります。

何とか生き抜く程度の英語が身についたかな、くらいです。しかしこの程度であっても苦労と後悔、失敗の連続でした。

これを読んで少しでも前向きに考えてもらえたらと思います。

 

今回は「話すこと」について過去の自分を振り返りながら、近道を見ていきたいと思います。

 

スピーキングに一番大切なことは?

私の答えは

「恥ずかしさを捨てること」

です。

 

 

元々英語は好きでしたが、とりわけ努力をしているわけではありませんでした。

駐在員時代、前任者に「生活に慣れるには1年くらいはかかるからね。まぁ気長にね」と言われていたのですが、「みんなが1年かかるんだったら俺は半年で慣れてやる!」と内心思っていました。

 

しかし、、、いざ赴任してみると愕然としました。「ここまで聞き取れない、話せない、読めない、書けないとは・・・。」

 

英文のメールを5通くらい読むと頭痛がする。

レジの人が言う "How are you?"すら聞き返す始末。。

 

しかし、アメリカに身を置いてその環境に揉まれていれば半年後には完璧な英語を操っているはず・・・!!と信じて生活していました。

 

半年後、結果。。。

全く上達せず。

 

その環境に身を置いていればそれだけで言語能力が身につくことはあり得ません。一昔前以上にそれは難しくなっています。

 

自分の駐在生活、最初の3ヶ月は単身で来ていましたが、当時の生活を振り返ると

日本語を話せる現地スタッフ(全員)と日中は日本語で話す

帰宅後、日本にいる家族とビデオ電話

就寝前はネットで日本語で情報を収集

 

買い物やレストランでちょこっと話すくらいで話している気になっていました。 

 

このご時世、何でも自分の言語で情報が手に入ります。

スーパーで買い物が出来るようになれば、現地の言葉を話せなくても生きていけます。

病院に行くにしても探せば日本人医者もいることもありますし、いないにしてもスマートフォンで病状を伝えれば良いですし。

 

いつまで経っても上達しない英語。

電話がかかってくると皆に自分英語を聞かれる、、、恥ずかしい。。。

ということで、いつも電話口で小声で、「折り返すね」と言って、事務所の外へ出て、携帯で同僚の皆のいないところで話す。それをずっと繰り返していました。

時が経てば経つほど増えていく米国滞在日数と英語能力への期待値。募る焦り。

完璧な英語を話せるようになれば皆の前で堂々と話せる。それまでは我慢だ!という間違った思い。

気が付けばアメリカに居ながら全く英語が上達しない人間になっていました。

 

 

そんな中一人の男の映像が私の目に飛び込んできて、一気に彼の大ファンとなりました。

その男とは、、、

 

ムネリンこと、川崎宗則さんです!

 

MLBトロントブルージェイズに在籍していた時に試合後のインタビューにて突然同僚に呼ばれ、マイクを向けられた際に

"Thank you very much! My name is Munenori Kawasaki!! I am from Japan!! I am Japanese!!"

と絶叫し、その後続いたインタビューで小さなノートを取り出しインタビューに答えていました。

 

youtu.be

 

その後もムネリンはインタビューにたびたび登場し、たちまち人気者に。

 

彼の姿に心が震えました。

 

これを観たとき、思いを伝えよう、と話そうとする姿勢はこんなにもカッコイイことか、と思い、「自分は一体何をしているんだ?」と恥ずかしくなりました。

 

そして、自分が求めていた「完璧な英語を話せるようになる」というのはいつなんだろう、と考えました。 

 答えは

「一生来ない」

でした。

 

自分が求めていた完璧な英語は一生身につかないとの自覚から、

雲をつかむことをやめたような感覚になり、「どうせ完璧などないんだから、恥ずかしがることをやめて、堂々と、はっきりと話そう」。と決心しました。

 

当時は完璧な英語を話せるようになってからみんなの前で堂々と話そう。と思っていましたが、完璧な英語を話せるようになることは一生ありません(大多数の人はそうでしょう)。

流暢でなくても、たどたどしくても、三単現のsが抜けていようと、doesn'tのところをdon'tと言おうと、話そうとする姿勢を笑う人はいませんでした。

もし笑う人がいるとすれば、それは異なる言語を話す苦労を知らない人、インプットだけで自分は言葉が出来ると勘違いしている人です。

苦労を知っている人やネイティブの人はこの「話そうとする姿勢」が一番大切であると知っているから笑う人はいません。

例えば日本に来ている外国人が頑張って日本語を話そうとしている姿を見て「下手だなあ」とバカにしますか?一生懸命理解しようとしますよね?

それと同じことです。

 

 

私は気づくのに2年近くかかり、とてももったいない時間を過ごしてしまいました。

もし上手く話せない自分を恥ずかしいという気持ちがあるのであれば、その気持ちはさっさと捨てましょう。むしろ話さない方が恥ずかしいです。もしバカにする人がいれば、そっちのほうがバカですのでほっときましょう。

 

 恥ずかしさを捨て、話すことすら良い経験になる環境を楽しみましょう!

 

うさ