【実録】アメリカ永住権(グリーンカード)のへの道のり① (会社の許可を得るまで) 

就労ビザで渡米して、いつかは永住権を取得したい!でもどうやって取ればいいのかわからない。費用は?時間は?と悩んでいる方、就労ビザを更新するならいっそ永住権を取得したい!と思っている人や、ゆくゆくは永住権を取得したいと思っている方に、私の実体験を踏まえて説明したいと思います。

 

私もアメリカに好きなだけ、気のすむまで住みたい!と思って駐在員として赴任中に退職し、現地採用社員として転職をしましたが、就労ビザにて転職をしたため、更新をしていく必要があります。

やはりここは永住権、いわゆるグリーンカードを取得して本当の自由を得たいと思うようになりました。

就労ビザは会社に紐づいていますので、私が会社を辞めたり、解雇されれば、今持っている就労ビザは無効となります。

 

アメリカでの永住権の取り方はいくつかありますが、今回は現在私がプロセス中である、「会社がサポートしてくれる永住権」の取り方を自分自身の履歴を追いながら、現在の状況も説明していきます。 

皆様の参考になればと思います。

 

理由は後述しますが、会社のサポートにて永住権を取得したい人は、申請は早ければ早いほどいいと思います。

 

まず、私のステータスから
保有就労Visa:E1
期限:2016年~2021年 
家族:妻(日本国籍、永住権無し)、子ども1人(日本国籍、永住権無し)
目指す永住権:Employment Based(企業スポンサーによる)
カテゴリー:EB3

 

プロセスの管轄は"労働局(Bureau of Labor Statistics)"と、"移民局(USCIS)"に分かれています。大まかな流れは以下の通りです。

 

・労働局

求人用給与設定 求人広告掲示 申請(追加質問)
約4か月 約4か月 約5-10か月

 

・移民局(労働局完了後)

I-140提出 I-485 or 日本の大使館面接
約6か月(追加料金で短縮可能) 約6か月~数年

 

申請するステータスによって省略できるところもありますが、このような流れです。

 

費用もそれなりにかかり、その費用は一部会社が負担しなければならないので、会社としても慎重になります。それをいかに説得するかが鍵です。会社がスポンサーとなって従業員の永住権申請を進める方法である限り、当然ながら会社の許可が必要になります。

 

私の場合は会社にお願いをしてから許可を得るまで1年半かかりました。

会社が渋った理由は「永住権を取ったら退職」への懸念です。

永住権を取るということはアメリカで職業選択の自由を得ることですので、会社としては協力した結果退職されると都合が悪いのは当然です。

 

移民弁護士を探して、「はじめまして。永住権取りたいです。ぜひ会って相談させてください」とメールして、会いに行って相談もしました。

大まかなプロセスを聞いて、結論として、プロセスは早い方が良いというアドバイスももらいました。

しかし聞いた内容を会社にレポートしても、

「今トランプ政権が何するかわからないから大人しくしてた方がいいんじゃないか?」

などと言われてしまい、「何するかわからないからこそ早く準備がしたいのです」と食い下がってもけんもほろろな状態でした。

 

 

ビザステータスと永住権ステータスで何が違うかいろいろ調べてみましたが、自分が関係することはあまり違いがありませんでした。

・大学の学費が違う、とは言え私の娘はまだ小学校低学年

・家を買う際のモーゲージレートにも違いは無い

・クルマを買うにも自動車ローンにも違いはない*

(*ビザの種類によってはローン期間の上限がビザの期限まで、と設定されるものもあるようですが、私のE1ビザの場合はビザ期限以降も含めた自動車ローンを組むことができました)

 

お子さんがもうすぐ大学生で、アメリカの大学に通わせたいというのであれば、それはもっともな理由として受け入れられる可能性が高いですが、それ以外ではもっともらしい理由をつけるのは私は出来ませんでした。(良いアイディアあれば共有してください!)

 

生活と永住権を結びつけることが難しく決定打を欠いている中、仕事と永住権を結びつけることにしました。

ずっと残業が多かった(しかもエグゼンプトステータスのため残業代は出ない)ので、ついに

「私の仕事を遅いと判断するのであればこの残業も仕方ないと思いますが、よく頑張っていると評価いただいていながらこの状況というのは、明らかに仕事量が多いということですよね?自分の希望を受け入れてもらえず、この状態が続くのであれば私は次回の就労ビザを更新しません。」

と会社に伝えたところ、ようやく本気度が伝わり、数週間後にスポンサーになってくれることとなりました。

 

さて、最初の第一歩を踏み出すことが出来たわけですが、これからどのような流れとなるか、説明していきます。

 

続く

 

うさ